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虫眼

3歳の息子は最近「虫眼(注)」が育ってきたのか、玄関を出て車に乗るまでに少なくとも2回は道にしゃがみこむ。たいてい蟻かダンゴムシのどっちかです。そんな息子に僕もなるべくつられてしゃがみこむようにしてるんですが、不思議なもんで「何かをじっと見る」という虫眼を数回働かせるだけで、小学生の時のようにいろんなものを「発見」してしまう能力がよみがえってくるのです。こないだはツツジの花が雨粒にまみれてるのを「発見」しました。ツツジの花の色って、他にないよね。

話は変わり、朝、家族を送る時にだいたい駅を経由します。そこで時々地区の議員さんが拡声器を持ってしゃべってることがあります。それでたまたま時間に余裕があった時に、わざわざ車を停めて議員さんの前まで言って何をしゃべってるのか聞いてみました。勿論朝のラッシュ時なんで、そんなふうに立ち止まって聞いてる輩は僕ひとり。だから行き交う人々の視線が僕に向いても不思議じゃなかったんだけど、そんな人もなく。僕と僕よりも4つか5つ年上の若手議員さんの間には、非意識な通勤者の川が往々と流れていました。

で、その若手議員さんは自民党だったんだけど、例の暫定税率を元に戻す理由をとにかく怒って説明していました。よほど風当たりが強いんだろうな。実際通りがかりのおっちゃんに「無駄遣いするな!」と一喝されてたしね。しかし、何もそこまで怒らなくてもなーというくらいエキサイトしてました。最後の方には恨み節まで入ってきて、「みなさんがそれでいいと言うならいいんですよ。でも他に財源はどこにもないんですよ。」。どうもこの後、国会で野党側と対決しなきゃいけなかったらしく、戦の前の何とやらで気合いが入ってたみたいでした。

もし若手議員さんが今でも虫眼で何かをじっと見るような心を持ってるとしたら、次はガミガミじゃなくて、子供の時にどんな遊びをしたかとか、どんな夢を見てたかとか、そういう話をしてほしいなあ。どんなことを「発見」したとかさ。僕はそんな話こそ政治や治安や国を憂う気持ちに繋がると思ってしまうのやけど。

ま、そういう僕もあんな忙しい通勤ラッシュ時の駅で歌歌えなんて言われたらガミガミやっちゃうかもしれんな。


(注)養老孟司と宮崎駿の対談「虫眼とアニ眼」より

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コメント (1)

よねぞ:

小さい頃は、アリの巣を横から見ようと
アリを大量に捕まえて透明の箱に入れて
無残にも大量死させてしまった事もありました
(今考えると、働きアリばかりを入れていたような気がする・・・)

今、虫眼は犬と散歩したり、遊んだりした時になります
(どちらかというと犬眼なのかな?)

大雨の翌日、道端にミミズが慌てて移動を
してるのを発見したり

犬がやけにニオイをかいだり、
犬パンチを出してると思ったら、トカゲがいたり

夏には樹の根元に多くの穴ぼこを見付けては、
樹を仰ぎ見て、穴から出てきた声の主を探したり

パステルグリーンのポロシャツを着ていたら
カナブンに体当たりされたり・・・
(以降、着るのをやめました)

そういえば、以前道端でクロアゲハ?の
幼虫が歩いていたので
つつじの葉に置いてしまったけれど
どこに行きたかったのだろ?

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